特定非営利活動法人HIV人権ネットワーク沖縄バナー

◆エイズを知る6つの扉◆

差別や偏見のない、共に生きる社会をつくりあげていくために・・・。ここでは、HIV、エイズを知るための6つの扉を開けて、どのようなことができるかを考えるきっかけになれば幸いです。
それぞれの扉をクリックすると、扉が開きます。
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第1の扉 HIV・エイズは今

世界では 3500万人以上
日本では 2万人以上
沖縄では 200人
世界では3500万人以上、日本で2万人以上の方々が、HIV・エイズと共に生きています。
当事者はこの病気そのものだけでなく、社会の差別や偏見に苦しんでいます。
沖縄は、感染者・患者ともに多く(10万人あたりの割合)、重点的に対策すべき県に指定されています。

Q.そもそもHIVとは?

HIVに感染したリンパ球 HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、感染すると免疫力を低下させてしまうウイルスです。
ヒトの体をさまざまなウイルスなどの病原体から守るのにとても重要な細胞である「Tリンパ球」や「マクロファージ」などに感染します。
免疫力を失った身体は、病原体から身体を守ることができず、重い病気になってしまいます。

写真:HIVに感染したリンパ球
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第2の扉 「HIV感染=死」ではない

HIV感染イコール死ではありません。 「エイズ」という病気を引き起こすウイルスのことHIVといいます。しかし、HIVに感染しても医療の進歩と共に死の病気ではなくなりました。

多くの人の死と研究が対策に進歩をもたらせたのです。


一度体内に入ったウイルスを身体からなくすことはできませんが、それでも薬の服用によって発病を抑えられるのです。

決してあなどってはいけない。
でも、恐れる必要はないのです。
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第3の扉 どうやって感染するの?

HIVは感染力の弱いウイルス。感染経路は以下の3つ。日常生活で感染することはないんだ。

母子感染

母子感染 HIVに感染している母親から生まれてくる子への感染のこと。
今は薬の服用、帝王切開での出産、母乳をあげないなどの対策で、感染を防ぐことができる!

血液感染

血液感染 輸血や薬物注射の回し打ちによる感染のこと。
→現在の日本において、輸血での感染はない。薬物も危険だが、同じ注射針を使い回す行為によって感染する可能性がある。

性行為感染

性行為感染 性行為により血液・精液・膣分泌液などから感染すること。日本では、性行為による感染が主な感染経路で、1日に4人以上が感染している。
感染しないために、ノーセックス・コンドームを使用する・不特定多数との性行為を避けることが大事だ!

★このような日常の行為では感染しません★

・あくしゅする/キスする/だきあう
・お風呂やプール、温泉に入る/せきやくしゃみ
・トイレ/食事/回し飲み
・蚊を介すること など


HIVは水や空気、熱、乾燥に弱いほか、ウイルスそのものが少ないと活動することができない特性があります。人間の皮フにも弱く、皮フを介しての感染は起こりません。
ヒトの体内にHIVが入るには粘膜を介するしかありませんが、ヒトの粘膜は主に目や口の中などの限られた所にしかありません。
このことから、日常生活の中でHIVに感染することはありません。
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第4の扉 感染に気づくには検査しかない

感染しても自覚症状がほとんどないのがHIV。自分が感染していることに気づかずに相手に感染させている可能性もある。
検査を受け、早めに治療することで、発病を防げるし、相手を守ることにもつながるんだ!

★保健所で検査できる!

保健所で検査 ・検査は無料、匿名で受けられるよ!
・結果は本人にのみ伝えるよ!
・採血して1時間後に結果が分かるよ!※
・クラミジアなど、HIV以外の性感染症検査も受けられるよ!
・正しい検査結果は、その行為から3ヶ月以上たってから分かるよ!


※即日検査を受け付けている日が限られている場合があります。各保健所に問い合わせて確認することをお勧めします。

★沖縄県内の保健所★

※平成26年度の検査日程について載せております。
※電話予約が必要です。
※最新情報は直接、最寄りの保健所へお電話にてご確認ください。

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第5の扉 すべての人に関わる大切なこと

HIVは性行為という誰もが行う行為で主に感染する。すべての人、時代に関わる大切な問題だ。
このメッセージを読めば、自分にも関係があることが理解できるはず。

北山翔子さん「神様がくれたHIV(紀伊国屋書店)」より

私が感染したのは、異性間の性交渉。私のパートナーはひとりだった。ただ、彼が感染しているのを、知らなかったのだ。
誰かを好きになって、いざそういう関係になったとき、「あなたはHIVに感染していないですか?」と何にもためらいもなく相手に聞ける人はいるだろうか?
この病気は誰が感染しても不思議ではないと私は思う。
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第6の扉 ンコシ・ジョンソン君のメッセージ

HIV感染者は、病気そのものだけでなく、社会の差別や偏見に苦しんでいる。共に生きる社会の実現のために私たちにできることは何だろう?
ぼくたちだって、おなじなんです。
ぼくたちだって、何も変わりません。
みんな、一つの家族なんです。
ぼくたちも人を愛し、笑い、傷つき、泣き、生き、そして、死ぬんです。
ぼくたちをこばまないでください。ぼくたちだって、みんな人間なんです。
普通の人です。どうか、おそれないで。
ぼくたちも、あなたと同じ、人間なんです。
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